進学に必要なお金の種類

進学にはお金が必要です。一体どれくらいのお金が必要になるのでしょうか。 

進学に必要なお金は「大学等に収める学納金」「学校在籍中の生活費」「受験費用」「就職活動費」に大別できます。 
この中で特に大きいのは学納金と生活費です。 

学納金は、国公立と私立、大学と専門学校などの区分、学ぶ学部・分野によって大きく異なります。 

大学・専門学校等に収める学納金

◆2023年度国公立大学初年度納入金(昼間部)※文部科学省調べ

区分入学金年間授業料初年度納入額
国立 文系・理系共通28.20万円53.58万円約82万円
公立 地域内(4年制)22.57万円53.62万円約76万円
公立 地域外(4年制)38.82万円53.62万円約92万円
※金額は一部四捨五入(国立標準額/公立平均額) 
※国立大学の授業料の標準額は20%まで増額可能で、大都市圏の大学を中心に標準額を上回る大学が増えてきている 
※学費以外に施設費・実験実習費等が必要な場合あり 
※教材費(教科書代・ノートPC代等)は別途必要

◆2023年度私立大学初年度納入金(昼間部:平均額)※文部科学省調べ 

学部入学金年間授業料施設設備費初年度納入額
文・教育22.37万円83.56万円15.17万円約121万円
神・仏教22.07万円76.88万円15.45万円約114万円
社会福祉21.85万円79.27万円17.11万円約118万円
法・商・経22.44万円82.37万円13.63万円約118万円
理・工22.35万円114.86万円10.90万円約148万円
33.27万円143.33万円31.01万円約208万円
農・獣医25.08万円133.35万円19.95万円約148万円
136.01万円265.61万円106.33万円約507万円
59.48万円321.82万円56.86万円約438万円
家政24.00万円83.34万円18.36万円約126万円
芸術24.00万円113.10万円27.05万円約164万円
体育24.01万円87.09万円19.47万円約131万円
保健26.21万円99.65万円24.31万円約150万円
私立大学平均24.08万円95.92万円16.53万円約137万円
私立短期大学平均23.71万円72.91万円16.38万円約113万円
※金額は一部四捨五入
※近年授業料を5~10万円程度値上げする大学が増えてきている
※教材費(教科書代等)は別途必要
※ノートPCは貸与か購入かによって異なる

◆2020年度専門学校(昼間部)初年度納入金 ※東京都専修学校各種学校協会調べ 

学科入学金授業料実習費設備費その他合計
土木・建築、測量21万円69万円6万円26万円4万円約126万円
自動車整備21万円46万円27万円24万円8万円約125万円
情報処理・IT18万円61万円14万円26万円4万円約123万円
電気・電子、機械19万円65万円13万円29万円3万円約128万円
ゲーム・CG21万円68万円17万円35万円3万円約144万円
バイオテクノロジー26万円51万円22万円24万円9万円約132万円
看護18万円70万円6万円16万円5万円約114万円
臨床検査、診療放射線他24万円80万円26万円13万円8万円約151万円
理学療法、作業療法36万円93万円14万円31万円5万円約179万円
柔道整復28万円105万円7万円15万円6万円約160万円
鍼灸・あん摩他39万円115万円3万円18万円5万円約179万円
歯科技工、歯科衛生23万円66万円19万円4万円6万円約117万円
栄養、調理19万円61万円33万円22万円9万円約144万円
製菓21万円67万円50万円23万円14万円約174万円
理容、美容12万円54万円23万円20万円25万円約134万円
保育、教育18万円70万円6万円16万円6万円約115万円
介護福祉15万円66万円11万円13万円5万円約109万円
社会福祉11万円86万円4万円15万円14万円 約129万円
簿記・ビジネス・IT16万円64万円7万円14万円4万円約105万円
旅行・ホテル・観光13万円82万円7万円18万円5万円約125万円
医療秘書、医療管理事務12万円71万円5万円17万円5万円約110万円
服飾・家政20万円83万円3万円18万円10万円約114万円
語学13万円86万円1万円13万円3万円約115万円
美術、デザイン、写真17万円70万円12万円19万円3万円約120万円
音楽、演劇、映画、放送20万円72万円13万円36万円1万円約141万円
法律行政18万円63万円4万円13万円10万円約108万円
スポーツ15万円71万円8万円20万円12万円約125万円
動物19万円58万円19万円28万円8万円約132万円
アニメ、声優、ゲーム18万円71万円7万円33万円1万円約130万円
※金額は一部四捨五入 
※近年授業料を5~10万円程度値上げする専門学校が増加傾向 
※教材費(教科書代等)は別途必要
※ノートPCは貸与か購入か学校によって異なる 
※実習の材料費が実費必要な場合あり

◆大学・短期大学・専門学校を卒業するまでに必要な学費の概算額 

区分入学金年間授業料等卒業までの納入金
国公立大学/文系・理系(4年)30万円55万円約250万円
国公立大学/医療系(6年)30万円55万円約360万円
私立大学/文系(4年)22万円95万円約400万円
私立大学/理系(4年)23万円130万円約540万円
私立大学/医・歯系(6年)100万円350万円約2,200万円
私立大学/薬・獣医系(6年)30万円160万円約990万円
私立専門学校/文系(2年)20万円90万円約200万円
私立専門学校/理系(2年)20万円110万円約240万円
私立専門学校/医療系(3年)30万円130万円約420万円
※概算のため、学校・学部によってはこの数字と異なる場合あり
※専門学校は1~4年制があるが、医療系を3年制、その他は2年制として算出
※大学は設備費・実習費・教材費・研修費等が別途必要な場合あり 
※専門学校は教材費・研修費・資格試験受験費等が別途必要な場合あり 

学校在籍中の生活費

学費以外に、在学中にかかる生活費も大切な要素です。 

一般的に家賃と食費は一人暮らしの方が多くかかります。反面、通学等にかかる交通費は自宅生の方が高額なことが多いようです。 
生活費は平均すると実家暮らしで5〜7万円、一人暮らし(地方)で9〜11万円、一人暮らし(都市部)で11〜14万円程度とみられます。趣味や友達との交流等に使うお金は個人差が大きいので、前述の数字を大きく超えることも考えられます。

◆月間支出比較 

支出項目実家暮らし一人暮らし(地方)一人暮らし(都市部)
家賃0〜10,000円35,000〜55,000円60,000〜85,000円
水道光熱0〜5,000円5,000〜8,000円6,000〜10,000円 
食費15,000〜22,000円20,000〜28,000円22,000〜35,000円
交通8,000〜12,000円5,000〜10,000円3,000〜6,500円
通信3,000〜6,000円3,000〜6,500円3,000〜6,500円
交際・娯楽10,000〜20,000円12,000〜25,000円15,000〜30,000円
日用品3,000〜5,000円3,000〜5,000円4,000〜6,000円
教材2,000〜5,000円2,000〜5,000円2,000〜5,000円
合計目安62,000〜75,000円90,000〜115,000円115,000〜149,500円

進学に伴い一時期だけ必要になるお金

◆受験費用 

進学するにあたりまず必要になるお金といえば、受験料です。 

大学入学共通テストが12,000円~18,000円 
国公立大学の二次試験が約17,000円 
私立大学の受験料が約35,000円
私立専門学校の受験料が25,000円 

これだけだと大したことなく思えるかもしれませんが、複数校受験、交通費、遠方の学校の場合は宿泊費など、受験料以外にも費用はかかります。 
受験にかかる具体的な費用の平均額は28~32万円程度です。(日本政策金融公庫:令和3年度「教育費負担の実態調査結果」) 
もちろん、地元の1校のみの受験とかであれば費用は抑えられますが、受験校が増えれば増えるほど受験費用は膨れあがっていきます。 

◆一人暮らし初期費用

先にも触れましたが、一人暮らしをする場合、別途初期費用がかかります。 
敷金礼金等+家具家電代+引っ越し費用だけでも10~50万円程度は必要と考えておきましょう。 
また、最近はノートPCの購入が必須の学校も多いので、PC代として10~30万円程度の費用を見込んでおく必要があります。 

◆研修費(長期留学等) 

学ぶ学部・分野によっては海外留学が義務付けられていることがあります。 
1年間の長期語学留学の場合、留学費用として300~700万円程度が必要です。大学等の留学補助制度を利用しても100万円程度の自己負担が生じます。 

◆就職活動費  

入学試験時同様に「会社説明会」「入社面接」等で交通費や宿泊費がかかります。複数の企業を受験する人がほとんどだと思われますので、1社あたり1万円として10社にアプローチすれば10万円が必要になります。 
また、就活といえばリクルートスーツ。相場は1~4万円で、3万円程度のものを購入する人が多いようです。スーツ以外に靴やバッグ等一式を揃えるとして5万円ほどは見込んでおきましょう。 

いつ・いくら必要なのか?
支払いシミュレーション

以下に進学した場合に「いつ頃・いくら」くらいのお金が必要なのかシミュレーションしてみました。あくまでシミュレーションなので、実情に合わない部分もありますが、大まかに「いつまでに・いくら」準備すべきかの目安としてください。 

◆私立大学(文系):推薦入学で1校のみ受験した場合

学年 イベント 時期 支払い項目 金額 
高校 3年生 推薦入試受験 11月 受験料・交通費等 45,000円 
推薦入試合格 12月 入学金・前期学納金 700,000円 
アパートに転居 2~3月 初期費用(PC代含む) 300,000円 
大学 1年生 オリエンテーション等 4月 教科書代等 50,000円 
 9月 後期学納金 450,000円 
大学 2年生  4月 前期学納金 450,000円 
 9月 後期学納金 450,000円 
留学開始 留学費用(仮に半額) 500,000円 
大学 3年生  4月 前期学納金 450,000円 
留学終了 8月 留学費用(仮に半額) 500,000円 
 9月 後期学納金 450,000円 
就職活動(5社) 3月~ 衣服費・交通費等 100,000円 
大学 4年生  4月 前期学納金 450,000円 
 9月 後期学納金 450,000円 
4年間の学納金(1年間の長期留学をした場合) 5,345,000円 
4年間の生活費(一人暮らし/都市部)13万円×12×4 6,270,000円 
総合計 11,615,000円 
(収入)アルバイト:5万円×12×4 -2,400,000円 
(収入)貸与型奨学金:4万円×12×4 -1,920,000円 
保護者負担額 7,295,000円 

※2025年10月調べ

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