子どもと関わる仕事としてまず思い浮かぶのが、「幼稚園の先生」や「保育士」。似たような仕事に見えますが、「幼稚園教諭」と「保育士」では仕事内容も必要な資格も異なります。
幼稚園教諭が働く幼稚園は、文部科学省の管轄です。幼稚園教育要領にある5つの領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)を基に、人が社会で生きるための基礎を育みます。
一方、保育士が働く保育園は、厚生労働省の管轄です。幼稚園では「教育」、保育園では「保育」を行うところが大きな違いです。
また、近年は幼稚園と保育園両方の特徴をあわせもつ複合型保育施設「認定こども園」が増えています。ここでは保育士と幼稚園教諭2つの資格を持つ「保育教諭」が働いています。
保育士資格を活かせる仕事には、ほかにも、乳児院・児童養護施設、学童保育所、児童家庭支援センターなど児童福祉施設での仕事や、個人宅でのベビーシッター、幼児教室の講師などの仕事があります。
幼稚園、保育園を中心に学生の就職は安定しています。特に保育園は施設数も増加、保育士不足という状況もあり多数の求人が寄せられています。
保育士の就職先には児童養護施設、乳児院など、保育園以外の児童福祉施設もあり、これらの施設へ就職する学生もいます。認定こども園に就職する学生も徐々にでてくるようになりました。認定こども園は年々増加している施設です。(2020年度の施設数は全国で前年度比約1.1倍に増加)
今後も増加が見込まれる施設なので、就職する学生も増えていくと予測されています。(認定こども園に就職するには幼稚園教諭免許と保育士資格、両方の免許・資格が必要です)